本展を読み解くためのトークシリーズ。近年、地方都市を拠点とする建築家やアーティストが増加し、地域のコミュニティに根ざした活動や公共性・社会性が高いアートプロジェクトのあり方が各地で問われています。「地域」がフォーカスされる今、改めて有効な社会とアートのあり方を模索します。
今回はUCOの取り壊しについてを主題として、都市や地域の移り変りとアートプロジェクトにおける「場」のあり方について、アート、建築、公共、哲学、人類学の観点から検証します。
日時 |
10.7(日)14:00–16:00 |
会場 |
港まちポットラックビル 1F |
ゲスト |
佐藤知久(京都市立芸術大学准教授/文化人類学) 矢口克信(現代美術家) |
定員 |
30名(予約不要) |
佐藤知久 / Tomohisa Sato
京都市立芸術大学芸術資源研究センター専任研究員/准教授
1967年東京都生まれ、京都府在住。
専門は文化人類学。AIDS/HIVをめぐる人類学や、ドラァグ・クイーン研究などを経て、現在は、出来事とその経験を記録・継承するための活動と組織、記録メディアとアーカイブのあり方をめぐる研究を、震災と現代美術を軸に行っている。主な著書に『フィールドワーク 2.0』(単著/風響社、2013年)、『コミュニティ・アーカイブをつくろう!せんだいメディアテーク3がつ11にちをわすれないためにセンター奮闘記』(共著/晶文社、2018年)などがある。
矢口克信 / Katsunobu Yaguchi
現代美術家
1978年茨城県生まれ、同地在住。
2008年に水戸市内の取り壊し寸前の民家を舞台に「小料理喫茶ワシントン」を開業。その傍らローカル新聞の発行やお祭りの開催、近隣住民との共同制作などの社会実践を通じて日常において失われゆく風景や出来事を再現し、一時的な作品としてきた。2013年に「小料理喫茶ワシントン」を自ら解体し同地にて活動を継続。主な記録集に『私のサントピアの解体 2015』、『サントピアの解体 2018』(ともにワシントン跡地出版)などがある。