2016年より続くタイトル「パノラマ庭園」のもと、会場となる港まちエリアをひとつの「庭」に見立て、作庭するようにまちにアーティストが入り込んでいきます。
2018−19年では、2年に渡り継続するプロジェクトとして、「地図」や「風景」をキーワードに、港まちのこれまで、そしてこれからと移り行く様相そのものについて探求していきます。
「地図」は現在地を示す記号的側面とともに、土地の移り変わりを記録(アーカイブ)する機能を持ち合わせます。アッセンブリッジ・ナゴヤがスタートして3年を迎えますが、その間も港まちの風景は動き続けています。数多くの商店が閉店し、家屋が取り壊されると同時に、新たな建物がつくられながらもなお、空き地や空き家は増え続け、まちの風景は刻々と変化しています。
2016年からアーティストユニット・L PACK.を中心にさまざまな人びととともに「まちの社交場」として開いてきた「UCO(旧・潮寿司)」や、2015年に手芸店を改修しウィンドーギャラリーとして継続的に展示を行っている「Botão Gallery」、その並びの展示スペース「つむぎ(旧・いずみや染物店)」、この連なる3軒も2018年10月をもって閉鎖し、2018年末までに取り壊されることが決まりました。
そのようなまちの変化を受け止めながらも小さなアクションを起こし続け、その変化を記録し思考する媒体・プラットフォームとして、アートを軸に据えたプロジェクトを時間をかけて紡いでいきます。
今年は「UCO」のこれまでの活動に焦点をあてながら、これからどのようにその活動を続けていくかを模索し、記録や変容などその経過を公開します。また2019年秋に新作を発表予定のアーティストのこれまでの作品や、始動しているプロジェクトの断片を紹介します。
会場 | 港まちポットラックビル UCO(旧・潮寿司)[ただしUCOは10.28(日)まで] |
アーティスト | 碓井ゆい、L PACK.、山本高之 |
開催日時 | 会期中の木曜、金曜、土曜、日曜、祝日 11:00—19:00 |
入場 | 無料 |