冨井大裕
Motohiro Tomii
1973年、新潟県生まれ。神奈川県在住。
身の回りにある日用品を組み合わせて彫刻作品を制作。ある「物」をそれがあらかじめ持つ用途とは異なる使用法や視点から扱うことで、「物」が潜在的に秘めている新たな可能性を顕在化する。
金槌の「釘を打つ」という用途とは別の視点から作家自身が発見した「金槌のヘッド部分を下にすることで自立する」という特徴を生かした作品《woods》などからも伺えるように、物を精緻に観察することで、物本来の用途を超えた「かたち」や「構造」に着目し、彫刻という概念そのものを探求している。