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アンナ=マグダレーナ・コーキッツ

アンナ=マグダレーナ・コーキッツ

ピアノ

アンナ=マグダレーナ・コーキッツは1988年ウィーンに生まれ、4歳の時初めてのピアノの指導を受ける。そのわずか数年後に素晴らしき師、アレジャンドロ・ゲベローヴィチ(1948年ブエノスアイレス生)につき、2013年にウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学を卒業するまで、彼の下で研鑽を積むこととなる。


種々の国内外のコンペティションの勝者として彼女は瞬く間に注目を集め、10代の間に、トーンキュンストラー管弦楽団、モスクワ・ヴィルトゥオーゾ等といったオーケストラとの共演でそのソロ・パフォーマンスを世に知らしめた。ソロとしてのキャリアを築く中で、彼女はヨーロッパ中の音楽祭で常連、そして人気のゲストとなり、室内楽をその活動の主軸の一つとするようになった。2007年から2014年にかけては、チェリストのアレクサンダー・ゲベルトとデュオを結成し、ヨーロッパ中の主要な開催地で演奏した。またハンス・ガル、エルンスト・トッホ、エーリッヒ・ツァイスル、カール・ヴァイグルによるソナタをプロデュースし、録音した。他にも、彼女の名誉あるパートナーとして、ディミトリー・アシュケナージー、クリストフ・コンツ、エドゥアルト・ブルンナー、チェン・ハレヴィ、ラルス・ヴォウター・ヴァン・デン・オウデンヴァイヤー、ハーバート・ケファー、ベネヴィッツ・カルテット等が挙げられる。

 

アンナ=マグダレーナ・コーキッツは現代音楽に活動の多くを捧げ、これまでにリチャード・ダンサー、トマシュ・スクウェレス、ヘルムット・シュミディンガー、トーマス・ラルヒャー、クリストフ・レンハルト、マニュエラ・ケラー、そしてルーカス・ハーゼルベック等と密接に協働を行ってきた。さらに彼女は、あまり知られていない、または忘れ去られた演奏曲目の再発見にも格別な関心を抱いており、エルンスト・トッホ(1887-1964)によるピアノ・ソロ作品を録音し、そのCD20176月にカプリッチォ・レーベルより発売された。

2015年、彼女は、オーストリア外務省による「ニュー・オーストリア・サウンド・オブ・ミュージック」−−オーストリアの作曲家による音楽をより多くの聴衆に届け、若きオーストリア人アーティストを支援するための音楽プログラム−− の代表に任命された。

アンナ=マグダレーナ・コーキッツはこれまでに、オーストリア国内の主要なコンサート会場(ウィーン楽友協会、ウィーン・コンツェルトハウス等)を始め、またフランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、イタリア、ポーランド、ロシア、メキシコ、日本、イスラエル、中国、韓国、エジプト、南アフリカ共和国、スロヴェニア、スロヴァキア、そしてコソヴォに至るまで様々な場所で演奏してきた。また、それらコンサート・ツアーと組み合わせて、後進を育成するためのマスタークラスを積極的に開催している。