朝海陽子
Yoko Asakai
1974年、東京都生まれ。同地在住。
「見る/見られる」という関係性に着目し映画を見る人たちを捉えた写真作品《sight》や、ある一軒の家をルールに基づいて撮影した《22932》のような人と物の痕跡を物語のように浮かび上がらせる写真作品で知られている。近年は、風や潮の満ち引きといった自然現象を被写体として、自然と日常の時間が織り重なる重層的な風景を捉える作品を制作している。
今回は、沖縄県・西表島に滞在し、数ヶ月かけて同一地点の干潮時と満潮時の風景を繰り返し撮影した作品シリーズ《pace》を中心に発表する。