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MUSIC / ミュージック

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音楽が繋ぐ、遠くと近く。
5回目を迎えるアッセンブリッジ・ナゴヤ。今年も港まちは例年のようにあちこちで音楽が聴こえる日々を迎えるはずでした。新型コロナウイルス感染症の影響で自粛していた各地のコンサートは少しずつ再開している所もありますが、まだまだ以前のような状況とは程遠いと言えます。また、配信などオンラインを通じたかたちも、もはや珍しくない状況になってきました。他県にすら行くことが憚られるときに、国内外のコンサートやイベントを配信で観られることは、「渡りに舟」であり、得られるものも多いでしょう。しかし、無観客演奏を経験し再び対面で演奏した演奏家たちは、口々に無観客と対面コンサートとの違いをこう語ります。やはりコンサートは観客と一緒につくるものなのだ、と。
何百年も、かたちは変えつつ続いてきたコンサートというスタイルは、そう簡単に他のかたちに置き換えられるものではありません。録音録画の技術がホールに近い音響や臨場感を持つまでに発展してきた今でも、やはりその日その時だけの音楽に会いにいく、音を肌で感じる、会場で音楽を共有する、という行為はそうは簡単に代替できないでしょう。

一連の自粛等で音楽活動をできなくなったのはプロの演奏家だけではありません。アマチュアの音楽活動、学校などの音楽教育現場でも、これまで通りの方法では実施できなくなっています。発表の機会やそれに向けての練習機会も奪われています。アッセンブリッジ・ナゴヤは、そのような「生涯学習としての音楽」に関わる人たちにも目を向けたいと思っています。

音楽は時間芸術であり、そこで生まれた演奏は、基本的にはその瞬間に消えてしまいます。この瞬間は二度と訪れないと思いつつ味わうからこそ美しくもあります。 人と人の間から生まれる美しき時間が、今をまさに生きているという実感を強めてくれると信じています。

企画|岩田彩子