日 時 | 3.20(日)15:00 -17:00(開場14:30) |
1980~90年代に建築史家ケネス・フランプトンが提唱した「批判的地域主義」をテーマに考察します。「批判的地域主義」は、その地域ならではの特性を積極的に捉え、同時にインターナショナルな建築形式を備えた建築群を総称した提言です。2000年代中盤以降、地方都市や地域を拠点とする建築家やアーティストたちは増加しています。地域のコミュニティに根ざし、公共性や社会性が高い新しい建築やアートプロジェクトのあり方が各地で模索されています。この状況下をふまえ、名古屋の港まちではどのようなアートプログラムを実践していくべきでしょうか。「地域」という言葉がフォーカスされている現在、あらためて有効な「批判的地域主義」のあり方を模索していきたいと思います。
※「地域美学スタディ」は「パノラマ庭園 ー動的生態系にしるすー」を読み解くための本展までのトークシリーズとして継続する予定です。
定員 | 100名(予約不要) |
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ゲスト | 五十嵐太郎(建築史家/東北大学大学院教授) |
スピーカー | 服部浩之(キュレーター/Assembridge NAGOYA 2016 ディレクター) 米澤 隆(建築家/Assembridge NAGOYA 2016 アーキテクト) |
1967年フランス・パリ生まれ。中部大学工学部助教授、東北大学大学院准教授を経て、2009年から東北大学大学院教授。
ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督を務める。建築分野のほか、都市理論、アート、アニメ、映画、カルチャーなどさまざまな分野に精通し、著書や講演など多数。
2014年芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。
1978 年愛知県生まれ、同地在住。
2009年から2016年まで、青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員。つねに「オルタナティブなあり方」を意識の根底に据え、MACという略称をもつアートスペースを山口、ハノイ、青森などで展開。近年の企画に、十和田奥入瀬芸術祭(十和田市現代美術館、奥入瀬地域、2013)、「MEDIA/ART KITCHEN」(ジャカルタ、クアルランプール、マニラ、バンコク、青森、2013-2014)などがある。あいちトリエンナーレ2016キュレーター。
1982年京都府生まれ、愛知県在住。米澤隆建築設計事務所主宰。
現代の複雑化する社会に、パラレルに並走するストーリーの間にハブとして建築を介することで、関係性を構築し、流動的なネットワークをつくりだす。”つくる”と”うまれる”の間を思考する建築家として活動を行う。主な作品に『公文式という建築』2011、『福田邸』2013などがある。主な受賞に、『THE INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARD 2013』『日本建築学会作品選集新人賞2015』などがある。