募集要項
■募集期間
2025年8月7日(木)~10月14日(火) AM10:00(日本時間)まで
■採択人数
1名 *個人での応募を基本とします。
(複数人のグループでの応募の場合、渡航費等の支援は1名分のみ、滞在施設はシェアとなります。詳細についてはご相談ください。)
■滞在期間
2026年1月〜3月上旬までのうち30日程度
*具体的な滞在期間・時期については、参加者と事務局、派遣先との協議の上、決定します。
*滞在については最長60日以内まで可能ですが、30日を超える宿泊・滞在費は参加者による自己負担となります。希望する場合は、選考後に事務局、派遣先と相談の上、決定します。
■対象者
①〜③のいずれかに該当する創造活動を行う個人
①名古屋市または東海エリア(愛知県・岐阜県・三重県)に在住、在勤
、主な活動拠点がある方
②名古屋市出身である方
③名古屋市内で活動実績がある方
*活動ジャンル不問(例:アーティスト、音楽家、ダンサー、映像作家、文筆家、デザイナー、キュレーターなど)。
*国籍、年齢不問
*学生対象外(派遣日時点で卒業、修了していれば可)
■応募条件
・本プログラムへの参加に意欲を持ち、滞在制作や協働、リサーチなど、希望・実施するプロジェクトの理由が明確な方。
・マレーシア・サバ州コタキナバルにあるパンクロック・スゥラップのスタジオ/レジデンスに滞在し、活動ができること。
・旧・名古屋税関港寮で行う「港まちAIRエクスチェンジ:コタキナバル→名古屋」の期間中(2025年11月〜12月)に、パンクロック・スゥラップのメンバーと積極的に交流ができること
・滞在に支障のない程度以上の英語またはマレー語でのコミュニケーションができること。
・自立して生活、制作、リサーチ活動ができること。
・滞在終了後、名古屋市内で報告会、関連イベントなどへの参加や、レポートの提出ができること。(報告会は2026年3月中旬から下旬の週末に名古屋市内で開催を予定しています。報告会は日本語で行います。)
・滞在終了後、名古屋市内において文化芸術活動を実施する意欲のある方。
■支援内容
・パンクロック・スゥラップのスタジオ/レジデンスの提供(マレーシア・サバ州コタキナバル)
・交通費|15万円 *税込(往復航空券、自宅から空港、空港からレジデンス施設まで往復交通費を含む)
・滞在補助費と制作補助費|25万円 *国内居住者は 10.21%が源泉徴収されます。
・準備期間中と滞在中のスタッフによるサポート
*その他、滞在に関わる費用は参加者の負担となります。海外滞在用保険の負担・手続き、その他の支払いや手続きについては、参加者自身で行ってください。尚、滞在期間中の事故・病気など、不測の事態が起こった場合、参加者の責任によるものとします。必ず旅行保険等にご加入ください。
応募方法
応募フォームより、以下の資料を添付の上、ご応募ください。
応募フォームは日本語と英語で回答していただきます。
*応募フォームに記入するにはGoogleアカウントが必要になります。
やむを得ず、Googleアカウントが取得できない方は、事務局までメールにてお問い合わせください。
*応募者の個人情報は、当事務局及び選考担当者以外が取り扱うことはありません。
*提出いただいた資料等は返却できませんのでご了承ください。
■添付資料
添付資料内のキャプション等のテキスト情報は可能な限り日本語と英語を併記してください。
①ポートフォリオ*必須
以下の規定に沿って、作品や活動をまとめ、応募フォームに添付してください。
□ページサイズ:A4
□ページ数:10頁以内
□ファイル形式:PDF形式で1ファイルにまとめてください。
□データ量上限:10MB以内
*掲載写真には必ずその作品や活動などの詳細について、キャプションをつけてください。
*映像や音楽等の資料を提出する場合は、YouTube等、オンラインでアップロードし、アップロード先のURLを「応募フォーム」の該当欄に記入してください。
②参考資料
以下の規定に沿って、参加した展覧会や演奏会、イベント等のチラシ、記録冊子、新聞・雑誌等に掲載された記事等、活動がわかる資料のデータ(スキャンデータでも可)をまとめ、応募フォームに添付してください。
□ページサイズ:A4
□ページ数:10頁以内
□ファイル形式:PDF形式で1ファイルにまとめてください。
□データ量上限:10MB以内
■応募締切
2025年10月14日(火) AM10:00(日本時間)まで
応募フォームからエントリー後、事務局(contact@assembridge.nagoya) より、応募者へ受付メールをお送りしますので、ご確認ください。5日以内に届かない場合はお手数ですが、事務局までお問い合わせください。
選考について
■選考方法
選考については、アッセンブリッジ・ナゴヤ事務局、審査員による選考委員会にて決定します。
〈審査員〉
・リゾ・レオン(アーティスト、「パンクロック・スゥラップ」メンバー)
・メメット・ジェック(アーティスト、「パンクロック・スゥラップ」メンバー)
・廣田 緑(造形作家、文化人類学者、国際ファッション専門職大学准教授)
〈選考時には以下の点を考慮します〉
・レジデンスプログラムで活動する意義がある申請内容であること
・これから国外に向けて活動を展開させたいと考えている方
■選考スケジュール
一次選考:書類審査
2025年10月24日(金)までに、メール(contact@assembridge.nagoya)にて、選考結果を通知します。
二次選考:オンライン面接審査
2025年10月26日(日)午後
【重要】応募者は上記の日程のオンライン面接審査に参加できるよう、あらかじめご予定を調整してください。(一次先行通過者は参加必須)
よくあるご質問
ご応募にあたって、よくあるご質問をまとめていますので、参考にしてください。
募集要項ダウンロード
名古屋→コタキナバル(マレーシア)・レジデンス派遣プログラム 募集要項
お問い合わせ
〒460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸3丁目1-1(名古屋市役所)
E-MAIL|contact(@)assembridge.nagoya
*(@)を@に置き換えてください。
WEB|www.assembridge.nagoya
募集要項をよくお読みいただいた上で、応募に関しての個別相談をご希望の方は、事務局までメールにてお問い合わせください。
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プログラム
参加者は、旧・名古屋税関港寮で行う「港まちAIRエクスチェンジ」の期間中(2025年11月〜12月)に、パンクロック・スゥラップのメンバーと交流の後、2026年1月~3月上旬にマレーシア・サバ州コタキナバルにあるパンクロック・スゥラップのスタジオ/レジデンスに滞在し、活動していただきます。
◾️連携・滞在
連携先|パンクロック・スゥラップ Pangrok Sulap
2010年にサバ州ラナウ(マレーシア)で結成されたアーティスト・コレクティブ。
名称は「パンクロック」と「農民の休憩小屋」を意味する語の組み合わせ。DIY精神を共有するアーティスト、音楽家、社会活動家など多様なメンバーで構成されている。インドネシアのパンクバンド・マージナルや木版画コレクティブのタリン・パディの活動に影響を受け、2012年以降は木版画を用いて地域コミュニティやボルネオ島の先住民族が直面する問題を描き、地域内外から注目を集める。
近年の主な展示に「タイランド・ビエンナーレ チェンライ 2023」(タイ、2023-2024年)、「第14回光州ビエンナーレ」(韓国・光州、2023年)、「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐 (脱境界:インターアジアの木版画実践)」(東京藝術大学美術館、2023年)、「あいちトリエンナーレ2019」(愛知県美術館、2019年)などがある。
https://pangroksulap.com/
https://www.instagram.com/pangrok_sulap
滞在拠点|ルアン・タム・エコシステム Ruang Tamu Ekosistem
2022年に「パンクロック・スゥラップ」が設立したコミュニティアートスペース。「ルアン・タム」は「リビングルーム」を意味し、アーティスト、学生、アクティビスト、そして近隣住民など、あらゆる人びとに温かく開放的な空間を提供し、パンクロック・スゥラップだけでなく、使用者とともに運営されている。人びとが集い、創造し、アイデアを共有し、アートと文化を通して繋がりを築く、居心地の良い空間を目指している。
これまで、版画のワークショップやZINEの制作、映画上映や詩の朗読会、音楽・DJイベント、アートマーケットや展示、ディスカッション、パフォーマンスなど、さまざまな活動を行っている。これらのクリエィティブな活動は、コラボレーションや学び、そしてコミュニティ精神を育み、人びとを結びつけ、地域の創造性を支えている。
https://www.instagram.com/ruang_tamu.ekosistem
審査員プロフィール
リゾ・レオン Rizo Leon
版画家。マレーシア・ボルネオのサバ州を拠点とするコレクティブ「パンクロック・スゥラップ」の創設メンバー。
コミュニティの活性化、アクティビズム、先住民のアイデンティティの精神に深く根ざしながら、木版画や社会参加型の作品を制作。東南アジアを始め国際的に広く展覧会などに参加し、伝統的な版画技法を用いた作品を通して現代の社会問題について問う。
農村部や周縁化された人々の現実と抵抗を反映するこれらの活動は、草の根の協働への強い関心に支えられている。
現在は、地元の植物や有機素材から抽出された天然染料を使用する「エコ・プリント木版画プロジェクト」に取り組み、持続可能なアート実践へのコミットメントと、先祖代々の知識と自然環境との再接続を試みている。
www.instagram.com/rizo_leong
メメット・ジェック Memeto Jeck
版画家。マレーシア・ボルネオのサバ州を拠点とするコレクティブ「パンクロック・スゥラップ」のメンバー。
コミュニティ、協働、そして社会意識の精神に基づき、特に芸術を通じたジェンダー平等と女性のエンパワーメントに重点を置き活動する。
ドゥスン族とムルット族のアーティスト、ミュージシャン、アクティビストたちと活動をともにし、木版画を通して農村部の声を広め、特に社会的弱者コミュニティの女性たちの実体験の可視化を目指す。
また、作品を通して、物語、アクティビズム、そして伝統的なモチーフを織り交ぜ、アイデンティティ、ケア、そしてレジリエンス(回復力)に関わる問題を浮き彫りにしている。
www.instagram.com/memeto_jeck
廣田 緑 Midori Hirota
造形作家、文化人類学者。国際ファッション専門職大学准教授。
1994年から名古屋市文化振興事業団「新進芸術家海外研修助成」を受けたことを機にバリ島ウブドで木彫り修業をしながら生活を始め、2000年インドネシア文化教育省の国費留学制度で国立芸術院ジョグジャカルタ校へ留学、以降2010年までジョグジャカルタを拠点に芸術活動を行った。著書に『バリ島遊学記』(1997、世界文化社)、インドネシア美術史とアーティストのネットワークを歴史的・文化的背景から人類学的視点で記述した『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』(2022、Grambooks)がある。2023年は青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC]のレジデンスプログラムでゲスト審査員をつとめた。